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『トライアスロン』 CDジャケット|2015

"TRIATHLON" CD jacket

120×136mm / DTP

2015年4月15日(水曜日)にニュー・リリースされた、"水曜日のカンパネラ"の1st EP盤『トライアスロン』のアート・ディレクションを白玖と平岡のOTAMIRAMSが。ジャケット・デザインを白玖が。プロデュースを水曜日のカンパネラの3人が担当。

今作『トライアスロン』のコンセプトが、メンバーであるケンモチ氏以外に、オオルタイチ氏、N.O.R.K.からOBKR氏ら三者のサウンド・プロデュース3曲によって、コムアイ氏が調理?されるようなカタチのユニークな作品となっている。

私たちはそのコンセプトとタイトル『トライ(ギリシャ語の数字の"3")アスロン(競技)』に対し、まさに「三者三様」だなと痛感した。
そこから想起し、❶個性的な三人のプロデューサーの楽曲/歌詩に対し、それぞれ1面の印刷面を設け、分け隔てさせること。
❷このCDが、その三人のプロデューサーの特質な世界観を持った大量の言葉で積層されたデータが詰まっているということ。
❸そして、コムアイ氏からの要望であった、ひとが "ア!" っと指さすような「ストアで目立つジャケット」にすること。
これらを自らの制作テーマとし、透明ジャケットと"ア!"が目立つロゴタイプがメインとなる(歌詞カードの3枚の歌詞は、""のカタチにくり貫いたので、是非とも購入して確認して欲しい)デザイン案に辿り着いた。
いつものことなのだが、メンバーとの幾度もの打ち合わせを重ねた賜物だと思っている。

また、『トライアスロン』に因んで、盤面は競技コースをメタファーとしたタイポグラフィに。帯裏は、全国ツアー情報すらも競技コースに見立て、ブランディングに務めた(役物や図形類も三角に関連付く要素を積極的に採用した)。
オマケに、サイン会用のアナザー・ジャケットを挿入すると、""のロゴだけが二次元上に三次元の奥行きの遠近感を獲られるような仕組みにし、あくまでひとに "ア!" っと言わせたい設えにこだわった。

前作『私を鬼ヶ島に連れてって』で人気を獲て、初の全国ワンマン・ツアー(グッズも一部担当)も決定した"水曜日のカンパネラ"。是非とも実際にCDストアへと足を運んでもらい、一度、手に取ってみていただきたい。


"水曜日のカンパネラ"|公式サイト

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client:TSUBASA RECORDS
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produce:水曜日のカンパネラ
= コムアイ、ケンモチヒデフミ、Dir. F
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mastered:小崎弘輝(TSUBASA STUDIO)
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art direction:白玖欣宏+平岡佐知子(OTAMIRAMS)
design:白玖欣宏(OTAMIRAMS design.)
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a&r / artist management:福永泰朋
concert management:青木勉
promotion:TSUBASA PROMOTION、西澤裕郎 
product cooperation:足立賢吾
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sales promotion:佐々木幸治、荻野亜希子、金田謙太郎
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executive producer:山口光
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「日本タイポグラフィ年鑑 2016」【 パッケージ部門 | 入選 】
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