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『私を鬼ヶ島に連れてって』 CDジャケット|2014

"Watashio wo Onigashima ni Tsuretette" CD jacket

120×136mm / DTP

2014年11月5日(水曜日)にニュー・リリースされた、"水曜日のカンパネラ"の4thミニ・アルバム『私を鬼ヶ島に連れてって』のジャケット・デザインを白玖が。
アートディレクションを、水曜日のカンパネラからはコムアイさんとDir. Fさんと、OTAMIRAMSからは白玖の3人が担当。

収録曲の曲名が1曲(『インカ』)を除き"人物名"で、かつアルバム・タイトルが『私を鬼ヶ島に連れてって』で、コムアイさんから表1ジャケットのイメージが"宇宙服"だったため、そこから着想を得て3人で夏から打ち合わせを重ね、「各曲名(人物)を巡ることによって、国と時代と時間をリスナーがトリップできるCDジャケット」をコンセプトにし、顔ハメ式のジャケット表現に辿り着いた。

歌詞ブックレットは、図書館で借りた演歌のCDのカラオケ用メモ(高齢者によるメモ書き)?からヒントを得て、Aメロ、Bメロ、サビ、Cメロと、各パートによって書体のウェイト、級数、色をロジック化したり、コムアイさんが実際に強調して歌っている箇所はソレにリンクさせ、ウェイトを太く、級数を大きく、色を目立つようにさせ、リスナーがブックレットを眺めながら聴きやすいようなタイポグラフィを心掛けた。

デジタル配信での販売が主流となった中で、手に取って遊べたり、紙媒体だからこそできる仕掛けを企てたりと、CDで買うからこその付加価値を如何にデザインをもって実現できるかに挑戦した。
ジャケットの特徴を下記にまとめてみた。

[ ジャケットの特徴 ]
① まずジャケットの真ん中辺りがくり抜かれていて、穴ボコ(凹凸)の顔ハメ状態になっている。
② 曲が進むにつれて、ブックレットをめくって行けば、曲名(全曲ほぼ人物名)の衣装に変わる。
③ 帯の顔をジャケットに連れてった(挟んだ)ら、コムアイの表情が変わる。
④ 帯裏には購入者だけが知り得る特典情報が明記されている。⇒鬼ヶ島への召集状かッ!?
⑤ 全曲を聴いて、各曲名(人物)を巡ることによって、国と時代と時間をトリップできることを表象した盤面の表デザインになっているうえ、国のポインターの点を線で結ぶと、2014年11月19日(水曜日)にYouTubeで公開される収録曲『桃太郎』に登場する鬼ヶ島が浮き上がる。

是非とも実際にCDストアへと足を運んでもらい、一度、手に取ってみていただきたい。


"水曜日のカンパネラ"|公式サイト


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client:TSUBASA RECORDS
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produce:水曜日のカンパネラ
= コムアイ、ケンモチヒデフミ、Dir. F
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record:ケンモチヒデフミ、Dir. F
mix:ケンモチヒデフミ
mastering:小崎弘輝(TSUBASA STUDIO)
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art direction:白玖欣宏+コムアイ+Dir. F
photo:下家康弘
hair make:竹宮菜美子
stylist:末吉久美子
design:白玖欣宏(OTAMIRAMS design.)
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a&r management:福永泰朋
product cooperation:美濃部亜美
promotion:山口翔、堀切裕真、笠野志緒里、山本晏実 
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sales promotion:佐々木幸治、荻野亜希子
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executive producer:山口光
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